便秘と下痢の原因やよくある病気
大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は“便秘と下痢の原因やよくある病気”についてです。
便秘や下痢は、脳の状態にも関係します
便秘や下痢などのお腹の不調は、おそらくどなたでも経験があることと思われます。
もともと腸というのは、脳と互いに影響し合っている器官です。
そのため、悩みや不安などストレスがあるときや、生活が不規則になるなど自律神経が乱れたときに、便秘や下痢の症状があらわれることがよくあります。
また、便が腸の中で引っかかって留まると、その横を通り抜ける軟らかい便が出て軟便に見えたり、引っかかっていた便がいっぺんに出ると、下痢のように感じることがあります。
くり返す便秘や下痢、よくある病気は?
便秘と下痢をくり返す場合は、過敏性腸症候群や大腸がんなどが考えられます。
どんな病気なのか、それぞれご説明していきます。
過敏性腸症候群
便通に異常があって受診した方のおよそ2〜3割が、過敏性腸症候群であると診断されます。
腹痛があり、便秘や下痢が続きますが、腸に異常がないのが特徴です。
特に、真面目でデリケートな方などは発症しやすいと考えられ、仕事・学校のある日や通勤・通学時に症状が出やすく、まとまったお休みの間はあまり気にならない場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。
大腸がん
左側結腸(下行結腸から直腸部分)に腫瘍ができると、便秘と下痢をくり返しやすくなります。
症状には便秘と下痢のほか、便に血が混じる、お腹が張る、腹痛、便が細くなる、吐き気、体重の減少などがあります。
症状があらわれるようになってから見つかる大腸がんは進行していることが多いため、便潜血検査で陽性の場合は大腸内視鏡検査を受けるようにしてください。
便秘や下痢など、お腹や便通の不調は生活にも影響があり、辛いものです。
症状があれば我慢せず、どうぞお早めに大阪市北区のたむらクリニックへご相談ください。