十二指腸潰瘍
大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は“十二指腸潰瘍”についてです。
十二指腸潰瘍とは?
十二指腸潰瘍とは、胃酸によって十二指腸粘膜が傷つき、えぐられて深い傷ができてしまう病気です。
みぞおちの痛みや出血などの症状のほか、潰瘍が深くなると十二指腸に穴があく穿孔を引き起こすことがあります。
十二指腸潰瘍の症状は?
十二指腸は胃と小腸の間にあり、潰瘍ができると上腹部に痛みが生じます。
みぞおちの痛みは空腹時に自覚することが多く、痛みのほかには胸やけやげっぷ、吐き気、胃もたれ、食欲不振などの症状もみられます。
また、潰瘍部分から出血があると吐血や、コールタール様の便が出るなど下血の症状がみられ、さらに十二指腸に穴があいてしまうと緊急手術となる場合があります。
十二指腸潰瘍の原因は?
十二指腸潰瘍の主な原因は、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)への感染、抗炎症薬や鎮痛薬、骨粗鬆症治療薬の内服のほか、症状を悪化させる要因として、ストレスや食事など生活習慣が影響すると考えられています。
ピロリ菌の感染者は40歳以上では約半数ほどに及ぶと言われていますが、除菌治療を行えば、高い確率で十二指腸潰瘍を予防できることも明らかになってきました。
ピロリ菌の検査には胃内視鏡検査や呼気による検査がありますので、みぞおちあたりの痛みがくり返す場合は、一度検査を受けられることをおすすめします。
十二指腸潰瘍の治療と予防
潰瘍治療薬を用いた内服治療が主に行われます。
また、十二指腸潰瘍の予防のために、胃の調子がよくない場合は脂肪分の多い食べ物やアルコール、香辛料などを控え、胃に負担をかけないように注意しましょう。
くり返す痛みや違和感などがある場合は、胃内視鏡検査を受け、原因を確認することが大切です。
気になる症状がある方は、お早めに大阪市北区のたむらクリニックへご相談ください。