吐き気の原因とよくある病気
大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は“吐き気の原因とよくある病気”についてです。
吐き気はどうして起こる?
吐き気はよくある症状ですが、胃や胸のあたりが気持ち悪く、ムカムカと吐きそうな不快感があり、とても苦しいものです。
胃や腸の運動機能が低下する、また炎症があるなど、消化器に異常があって起こる場合が多いですが、過度のストレスや薬の副作用、目や耳、心血管や脳神経の病気が原因になることもあります。
吐き気をともなうよくある疾患について、次の項目で見ていきましょう。
吐き気が起こる病気とは?
<食中毒(食あたり)・ウイルス性胃腸炎>
細菌やウイルスが原因となり、吐き気、嘔吐、下痢、発熱の症状がみられます。
水を飲んでもすぐに吐いてしまうような場合は、脱水症状を起こす可能性がありますので、点滴などでの早急な治療が必要となります。
<胃潰瘍・十二指腸潰瘍>
胃、または十二指腸潰瘍の粘膜に傷ができ、穴が開いたように窪んだ状態になります。
胃潰瘍では、特に食事中や食後の胃が動くとき、胃痛や吐き気、胸やけなどの症状が出ます。
十二指腸潰瘍の場合では、空腹時や夜間、早朝に、吐き気や腹痛などの症状が出やすくなります。
<逆流性食道炎>
加齢や暴飲暴食、飲酒、喫煙などが原因で、胃酸が逆流し、食道の粘膜に炎症を起こします。
胸がムカムカする、吐き気、喉の痛みなどの症状がみられます。
<便秘・腸閉塞(イレウス)>
腸には「蠕動(ぜんどう)運動」と呼ばれる機能があり、消化物を先へと押し出しています。
この機能がうまく働かないと、腸内で内容物が留まり続け、便やガスが充満し、腹痛や吐き気の症状があらわれます。
<機能性ディスペプシア>
胃もたれや吐き気、みぞおちの痛み、早期の膨満感といった症状がみられるものの、検査で胃の粘膜に異常がない場合、機能性ディスペプシアと診断されます。
胃・十二指腸の運動が阻害される、知覚過敏が起こる、生活習慣やストレスなどの原因が重なって発症します。
このように、一言で吐き気と言っても、原因となる疾患は様々です。
暴飲暴食を避ける、ストレスを溜めないようにするなど、日々の生活で予防をすることが大切ですが、吐き気が続くなど気になることがある方は、どうぞお早めに大阪市北区のたむらクリニックへご相談ください。