潰瘍性大腸炎について
大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は大腸がんを早期発見するうえで大切な検査、“潰瘍性大腸炎”についてです。
潰瘍性大腸炎ってどんな病気?
潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に潰瘍やびらんができる炎症性疾患のことで、国が定めている指定難病のひとつです。
白血球が大腸の粘膜を攻撃することで起こる自己免疫疾患だと考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
また、生活習慣や遺伝的要因、ストレスなどが影響するとの指摘もされています。
瘍性大腸炎の患者さんの多くは治療により症状が改善しますが、再発することが多いため、継続して治療を行う必要があります。
潰瘍性大腸炎の症状は?
潰瘍性大腸炎の初期では、下腹部に違和感があり、その後、下痢や血便、発熱といった症状が出てきます。
病気が進むにつれ、便に血や膿、粘液が混じるようになり、腹痛、発熱、貧血や体重の減少などの症状が現れます。
合併症として、皮膚や関節、目、心筋などにも症状が出る場合もありますので、気になる症状があればどうぞお早めに当クリニックを受診していただき、内視鏡検査などによる診断、治療を受けられることをおすすめします。
潰瘍性大腸炎の治療と注意点
現在、潰瘍性大腸炎を完治させる治療法は見つかっていませんが、症状に合わせた様々な治療薬があり、それらを組み合わせて用いることで、症状がおさまる寛解期に導きます。
ほとんどの場合で内科的な治療を行いますが、重症であるケースや薬物治療で効果がない患者さんには、手術が必要となることがあります。
潰瘍性大腸炎は、症状が現れる活動期と、症状がおさまる寛解期をくり返す病気です。
そのため、寛解期に完治していると思い治療を止めてしまうと、次の活動期に炎症が広がることがあります。
症状がおさまっている状態を維持するために、内科的治療を続け、定期的に内視鏡検査を行うなど、長期にわたってコントロールしていくことが大切です。
潰瘍性大腸炎の症状でお困りでしたら、一度お気軽に大阪市北区のたむらクリニックへご相談ください。