胃粘膜下腫瘍
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今回は“胃粘膜下腫瘍”についてです。
胃粘膜下腫瘍とは?
胃粘膜下腫瘍は、胃の粘膜層と筋肉層の間に生じる、良性または悪性の腫瘍を指します。これらの腫瘍は胃の壁の中で発生するため、外からは見えにくく、粘膜下という名前がついています。良性のものが多いですが、中にはがんへと進行するものもあります。
胃粘膜下腫瘍の症状は?
多くの場合、胃粘膜下腫瘍は無症状で偶然に発見されることが多いですが、腫瘍が大きくなった場合には不快感、腹痛、食欲不振、吐き気、胃出血などの症状が現れることがあります。特に胃出血を引き起こすと、血便や貧血の原因にもなり得ます。
胃粘膜下腫瘍の原因は?
胃粘膜下腫瘍の原因は、種類によって異なりますが、多くは確定的な原因が特定されていません。良性の腫瘍には、脂肪腫や平滑筋腫などがあり、これらは遺伝的要素や、炎症反応との関連が考えられています。一方で、悪性の可能性がある腫瘍、例えば胃間質腫瘍(GIST)は遺伝的変異が関係していることが知られています。
胃粘膜下腫瘍の検査・治療は?
胃粘膜下腫瘍の診断には、胃カメラ(上部内視鏡検査)が一般的に使用されます。内視鏡による直接観察の他に、超音波検査(EUS)で腫瘍の性質や正確な位置を把握することができます。小さくて良性であれば経過観察を行うこともありますが、悪性の可能性がある場合や症状が出ている場合は、内視鏡的な手技や外科手術による切除が行われます。腫瘍の種類や大きさ、位置によって治療法は異なりますので、専門医との相談が重要です。
胃粘膜下腫瘍の症状や治療に関してご心配やご不明な点がございましたら、大阪市北区のたむらクリニックまでお気軽にご相談ください。患者様お一人おひとりに合った丁寧な診療を心がけております。