鳥肌胃炎
大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は“鳥肌胃炎”についてです。
鳥肌胃炎とは
鳥肌胃炎とは、「鳥肌」という名称の通り、胃の粘膜がプツプツと細かく隆起している状態の胃炎のことです。
専門的には、リンパ濾胞の過形成によるものとされています。
あまり馴染みの少ない鳥肌胃炎かもしれませんが、若年層の特に女性でピロリ菌に感染している方に多く認められます。
鳥肌胃炎を放置してしまうと、悪性の未分化胃がんから最悪の場合、スキルス胃がんにつながる危険性もあります。
スキルス胃がんとは胃がんの中でも治療が難しいとされている悪性のがんです。
鳥肌胃炎の原因
鳥肌胃炎の原因として、ピロリ菌感染が関わっていると報告されています。
鳥肌胃炎の症状
主な症状は胃部不快感、みぞおちの痛み・つかえ感、胸焼けなどです。
しかし一部は無症状で経過する場合もあるので、近親者にピロリ菌感染者がいると判明した際には一度検査を受けることをおすすめします。
鳥肌胃炎の検査
鳥肌胃炎の診断では、胃カメラによる診察が必要です。
鳥肌胃炎では明らかな胃粘膜病変が進行するよりも先に、身分化型胃がんが発生する可能性があるということです。
そのため、定期検診などを利用しながら早期発見に努めましょう。
鳥肌胃炎の治療
ピロリ菌の感染が認められた場合は、除菌治療を行います。
決められた期間服用することが大切ですが、もし除菌しきれなかった場合は保険の範囲で2回まで追加治療が可能です。
ピロリ菌感染が疑わしいなど不安な事があれば、お早めに大阪市北区のたむらクリニックへご相談ください。