コラム

胃カルチノイド/胃NET・神経内分泌腫瘍(NEN)

大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は“胃カルチノイド/胃NET・神経内分泌腫瘍(NEN)”についてです。

 

胃カルチノイド/胃NET・神経内分泌腫瘍(NEN)とは?

胃カルチノイドや胃の神経内分泌腫瘍(NEN)とは、胃の神経内分泌細胞から発生する稀な腫瘍です。これらの細胞は通常、消化を助けるホルモンを分泌していますが、腫瘍化すると過剰にホルモンを分泌することがあります。胃NETは比較的進行が遅いため、早期に発見されれば予後が良いことが特徴です。しかし、無症状であることが多く、見つかった時には進行しているケースもあります。

胃カルチノイド/胃NETの症状は?

胃カルチノイドや胃NETが原因で現れる症状は、非常に多岐にわたります。代表的な症状には腹痛、胃腸の不調、吐き気、体重減少などがありますが、これらの症状は胃の他の病気と似ているため、見落とされがちです。また、特定のホルモンの過剰分泌によって、顔の赤みや下痢といった特有の症状が出ることもあります。

胃カルチノイド/胃NETの原因は?

胃カルチノイドや胃NETの正確な原因はまだ明らかにされていませんが、遺伝的要素や胃内の長期にわたる過酸性状態、慢性的な胃炎などが影響していると考えられています。一部の胃NETは、タイプAの慢性胃炎やゾリンジャー・エリソン症候群といった特定の胃の状態と関連があることが報告されています。

胃カルチノイド/胃NETの検査・治療は?

胃カルチノイドや胃NETの診断には、内視鏡検査が有効です。この検査では、腫瘍の見た目や大きさ、そして胃壁への浸潤の度合いを確認できます。必要に応じてバイオプシーを行い、組織学的な診断を確定します。治療は腫瘍の大きさや拡がりによって異なり、小さな腫瘍であれば内視鏡的切除が可能です。より進行した症例では、手術や化学療法、ホルモン療法などが検討されることもあります。

胃に関する不調や症状にお悩みの方、または定期的な健康チェックをご希望の方は、大阪市北区にあるたむらクリニックにお気軽にご相談ください。当クリニックでは豊富な臨床経験を持つ医師が、あなたの健康を全面的にサポートいたします。

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