コラム

十二指腸腺腫

大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は“十二指腸腺腫”についてです。

 

十二指腸腺腫とは?

十二指腸腺腫は、十二指腸の内壁にできる良性の腫瘍です。十二指腸は胃から続く消化管の一部であり、ここに生じる腺腫は、大腸で見られるポリープと似た性質を持っています。多くの場合、小さく発見が難しいため、無症状で経過することが一般的ですが、大きくなると消化管の閉塞や出血などの症状を引き起こす可能性があります。また、ごく少数ですが悪性化するリスクも持っているため、注意が必要です。

十二指腸腺腫の症状は?

十二指腸腺腫が原因で現れる症状には、腹部不快感、食後の腹痛、吐き気、体重減少、胃の不調などがあります。これらの症状は他の消化器系の疾患と類似しており、特定することが難しいこともあります。さらに腫瘍が大きくなった場合、腸閉塞を引き起こすことで、激しい腹痛や嘔吐を伴うことがあります。

十二指腸腺腫の原因は?

十二指腸腺腫の発生原因は明確には解明されていませんが、遺伝的要因、食生活、過度のアルコール消費、喫煙などが関与していると考えられています。また、胃酸分泌が多い人や、十二指腸に炎症がある場合も発生リスクが高まると報告されています。

十二指腸腺腫の検査・治療は?

十二指腸腺腫の診断には主に内視鏡検査が用いられます。この検査によって、腫瘍の大きさや形、粘膜の変化を直接観察することができます。場合によっては、内視鏡を使ったポリープ切除やバイオプシーが行われます。腫瘍が大きい場合や悪性の可能性が疑われる場合は、外科的手術が必要となることがあります。治療後も経過観察が重要で、再発や悪性化の兆候を見逃さないための定期的な検査が推奨されます。

十二指腸腺腫や消化器系の異常でお悩みの方は、大阪市北区のたむらクリニックにご相談ください。経験豊かな医師が丁寧に診察し、最適な医療を提供いたします。不安や気になる症状がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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