コラム

IGA血管炎(ヘノッホ・シェーライン紫斑病)

大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は“IgA血管炎(ヘノッホ・シェーライン紫斑病)”についてです。

 

IgA血管炎(ヘノッホ・シェーライン紫斑病)とは?

IgA血管炎、一般にヘノッホ・シェーライン紫斑病として知られる疾患は、主に皮膚、関節、腸、腎臓に影響を及ぼす小血管の炎症です。この疾患はIgA抗体が関与することによって生じる自己免疫反応の一種で、特に小児に多く見られますが、大人にも発症することがあります。血管の炎症が原因で、皮膚に紫斑が現れるのが典型的な症状です。

IgA血管炎の症状は?

IgA血管炎の最も目立つ症状は、足や臀部に現れる小さな赤紫色の斑点(紫斑)です。これは痛みを伴わないことが多いですが、患者によってはかゆみを感じる場合もあります。他に関節痛、腹痛、吐き気や下痢といった消化器症状、そして稀に腎臓への影響があらわれることもあります。特に腹痛は腸に血管炎が起きている場合に見られ、激しい場合には手術が必要になることもあります。

IgA血管炎の原因は?

IgA血管炎の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、感染症後や特定の薬剤、食品に反応して自己免疫の過程が誤って始まることが引き金となることがあります。体がIgA抗体を異常に産生し、それが小血管に沈着して炎症を引き起こすと考えられています。

IgA血管炎の検査・治療は?

IgA血管炎の診断は通常、皮膚の生検を含む臨床的評価に基づいて行われます。血液検査や尿検査を通じて腎機能のチェックも重要です。治療は症状によって異なり、症状が軽度の場合は経過観察が行われることが多いです。重度の腹痛や腎障害がある場合は、ステロイドや免疫抑制剤が処方されることもあります。症状の管理とともに、定期的なフォローアップが不可欠です。

IgA血管炎に関連する症状でお悩みの方は、ぜひ大阪市北区のたむらクリニックまでご相談ください。お身体の変化にご不安を感じられた際には、お気軽にお問い合わせください。

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