内視鏡検査は保険適用?
大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は“内視鏡検査の保険適用”についてです。
自費診療と保険診療の違いは?
患者様が検査を受けられる際に、検査費用が保険適用になるのか、もしくは自費になるのかについてご質問いただくことがあります。
一言で言ってしまうと「最終的には医師が診察し、判断する」ということになるのですが、だいたいの目安として、その医療行為が健康保険制度の目的に合っているかどうかが判断基準となります。
日本の健康保険制度には「病気やけがの治療の必要がある人を皆で支え合う」という理念があり、特に症状はなく病気が疑われないケースでは健康診断とみなされるため、保険は適用されない場合があります。
保険が適用される場合、自費診療になる場合
では、保険診療となるのはどのような場合でしょうか?
次に例を挙げていきます。
・健診の便潜血検査で陽性となり、精密検査の指示があった
・以前胃腸の病気にかかったりポリープの切除をしており、定期的な検査を指示されている
・ピロリ菌の検査やABC検診の結果、再検査となった
・下痢や腹痛が1ヶ月以上続いている
・排便時に血液や粘液が混じるなどの症状がある
・便意があるのにスッキリ出ない、便が細い、小出しに何度も出る症状が数週間続く
・急にお腹が張るなどの症状がある
続いて、自費診療になる場合には、以下のような例があります。
・特に症状はないけれど、検査を受けておきたい
・大腸がんやポリープの既往症のある家族が多く、心配なので検査を受けたい
(家族に遺伝性大腸がんの方がいる場合や、若くて大腸がんになった方がいる場合は保険が適用されます)
・年齢が上がるにつれ何となく心配なので、検査して欲しい
保険診療、自費診療については、医師が患者様とお話し、診察したうえで必要であるかを判断し、決定します。
その方の症状や状況を詳しくお聞きすることが診察の第一歩となりますので、ご自身で判断してしまわず、心配なことや不安なことがあれば一度大阪市北区のたむらクリニックへご相談ください。