大腸ポリープが見つかったら?
大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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今回は“大腸ポリープが見つかった”時の対応についてです。
大腸ポリープとは?
大腸ポリープとは、大腸の粘膜が盛り上がってできる、球のような形のこぶのことを言います。
ポリープができる原因は、主として遺伝子の異常であると考えられていますが、リスク要因としては、年齢や食習慣(高カロリー、肉食が多いなど)、家族に大腸がんになった方がいる、多量の飲酒、肥満、喫煙などが挙げられます。
大腸ポリープは大きく腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられ、腫瘍性は腺腫とがん、非腫瘍性には過形成性ポリープ、過誤腫性ポリープ、炎症性ポリープがあります。
これらの中で最もよく見られるのは腺腫で、その次が過形成性ポリープとなり、腺腫は良性だったとしても、大きくなると大腸がんになる場合があります。
大腸ポリープの症状は?
初期では自覚症状がないことがほとんどですが、ポリープが大きくなったり肛門付近に発生すると、出血や血便、便に粘液が混じるなどの症状があらわれます。
また、腹痛や、便秘と下痢をくり返したり、便が出にくい、お腹が張るなどの症状がみられることもあります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)時に切除ができます
大腸ポリープの検査には、便潜血検査、大腸内視鏡検査、注腸エックス線検査があり、大腸内視鏡検査では検査時にポリープを切除することができます。
ポリープは遺伝子的な要因からできるものであるため、発生自体を防ぐということは難しいですが、脂肪分を摂り過ぎないようバランスの良い食生活を心がけ、定期的に大腸内視鏡検査を受けて、がん化する前の早期に見つけることが大切です。
便潜血検査で陽性だった場合は、必ず大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。
それ以外でも気になっていること、不安に思われていることがあれば、お気軽に大阪市北区のたむらクリニックにご相談ください。